・・・・・

"怪しい・・・"

そう思った私は
冷静さをなんとか保ちながら
彼に"誰ですか?"と問いかけた。

すると少し間があいて彼は

「わからない」

と答えた。



・・・え?

"わからない"?

ふざけているのかと思い
彼の顔を見てみるが
そんな顔ではなかった。

私にはその顔がとても寂しそうに見えた。
「どうして私の目が
見えるようになったのかしら・・・?」

そう、

突然に。