「それにしても寒いな」 「冬やもん」 「手袋貸してぇや」 「嫌やわ、寒い!」 「ケチやなー。じゃ、、」 そう言って蓮は あたしの手を握る。 「ちょ、離せアホっ!!」 「ええやんかー;」 「ええことないし!」 あたしは蓮の手を振りほどく。 行き場を無くした蓮の手は、 制服のポケットの中に スッポリ収まっていった。 蓮との登校 それがあたしの日課。