「どうせハルナを笑いに来たんでしょ」
私は本当に心配しただけだった。
隣のイケメンは人が良さそうで、ハルナに優しく指導してくれているっぽかった。
アシンメトリーの茶髪、端正な顔立ちで、身長も高い。とても華やかなルックスだった。
その人に頭を下げた。
「すみません、こんな奴ですが、よろしくお願いします」
「柏木さんのお友達?こちらこそ、よろしく」
その上、低めの優しい声をしてらっしゃる。落ち着いた印象で、すぐに私達より年上だろうと察した。
モテるんだろうな。
そんなハルナも、頭は弱いが高校時代から美少女として定評がある。
入学当初はひたすらアドレスを聞かれていた。ハルナはシカトしていたけれど。
そんな冷たい性格も相まって、女子の一部からは厭味を言われたりもした。
それくらいの美少女とイケメンが並ぶと、まぁそれなりに絵になるというものだ。
「あ、柏木さん、三番テーブルオーダーね。注文聞いてきて」
「あ、はい」
