「良いよ。指と声だけでも、良いよ」 そんな顔、しないで。 無理矢理の笑みも言葉も、胸が痛い。 良いじゃん、指と声が好き。すごく好み。 事実…。 だけど欲情しない。目の前に、濡れた指がある。 でも魅力的に見えない。 一気に冷えて冷めてしまったこの感情は、快感は、寂しい気持ちに変わってた。