あ…今、目が合ってしまった。




 明…亜々人


 アクルアート




 彼の名前を頭の中で唱えて胸の高鳴りを抑える。





 窓を2枚挟んだ私とあなた。


 メガネ越しの目が艶やかで胸の奥が跳ねる。


 あ…ヤバい。



 しびれに耐えて目を閉じると、スカートのポケットの中でケータイが震えた。






 亜々人

 ――――――

 何、今の感じたって顔

 バカ