それでもキミを




「誰がバカだって??」


ドアの前に…栗原蓮が立っていた。


ヤバい…


背中に冷や汗が伝うのを感じた。


「…え?…あ…あんたの事じゃ…ない…よ?」


我ながら苦しい言い訳…。


「嘘つくなよ。」


栗原蓮がすごく真面目な顔をして、そう言った。


絶対ヤバい…


「顔に出てるよ?」


えっ!?

嘘っ!?


顔が一気に赤くなる。


「…やっぱ俺のことじゃん」


…え。


「ちょ…!嘘ついたのっ!?」


「最初に嘘ついたのはどっちだよ。」


う…。


それを言わないでほしい…