それでもキミを






「宿題写させて……?」





「……は?」





ぽかーんとしてしまったあたしを無視して、栗原はあたしの鞄を漁っている。



えー・・・。


ちょっとでも期待してた自分が恥ずかしい。


「何?浦野は何を期待してた訳?


……あんなことや、こんなこと?」



「な……っ!!そんなこと思ってないしっ!!」



全力で否定すると、怪しく笑われた。



「あんなことや、こんなこと、の意味分かってるんだ」



はっ……!!


しまった…。


うわ。もう最悪。


栗原になんて思われただろ…。