それでもキミを




「っ!!!」



慌てて栗原を押し返した。



「「……。」」



あたし…


何安心してるの?


何で抵抗しなかったの?



何で…



気まずい空気が流れたまま、たっぷりの沈黙。




最近、好きな人のことなんて、考えたっけ…?



あたし…本当にその人が好きなのかな…?



あたし…本当は…―――