Maidoll Factory

話が終わり、地下室から出る。

その頃には、地下から続く階段に、オレンジ色の夕陽が差し込んでいた。

その階段を昇りきったところに。

「!」

壁にもたれ掛かり、るちるが立っている。

偶然を装っているつもりなのだろうか。

心配して待っていたのが見え見えだ。

「お話、終わりました…?」

「ああ」

僕は笑みを浮かべながら、そんなるちるの横を通り過ぎる。

慌てて彼女は僕の後をついてきた。

「先輩、辞めないんですよねえ?」

「ああ」

「人形技師、続けるんですよねえ?」

「ああ」

「メイドール、作り続けるんですよねえ?」