Maidoll Factory

ツナギのポケットに左手を突っ込み、右手には空になったサンドイッチの紙袋。

「おぅるちる、これ美味かったぞ。また頼まぁ」

そう言ってるちるの胸に紙袋を押し付ける。

「きゃんっ!」

セクハラめいた行為に声を上げるるちるには関心すら示さず、おやっさんはゆっくりと歩いた。

「魔法エンジンは移植できねぇ。すまねぇが諦めてくんな」

「どうしてですか!?どんなに高くてもちゃんとお金は払います!だから、だから!」

祈るような瞳でおやっさんを、そしてメンテナンスベッドに寝かされたアリシアちゃんを見つめる男性。

その心境を察すると、胸が引き裂かれるような思いだ。

しかし。

「銭金の問題じゃあねぇんだよ、お客さん…」

ガシガシと頭を掻き毟りながら、おやっさんは困惑の表情を見せた。