Maidoll Factory

一通りの質問を終え、契約書類は全て記入された。

「お疲れ様でした」

僕は羽根ペンを置く。

「これで契約は完了致しました。この書類のご注文に従ってお客様のメイドールの製作に取り掛かります。完成までは…注文が重なっておりますので、一ヶ月少々かかります。お急ぎのようでしたら、完成済みのメイドールも数体当店に準備してありますので、そちらをお買い求め頂く事も出来ますが…」

「いえ」

少年は首を横に振る。

「幾らでも待ちますから…注文通りにお願いします」

「……」

やはり彼は心からメイドールに惚れ込んだ人間のようだ。

本当に好きなものの為ならば時間は惜しまない。

そして、妥協も許さない。

そんな姿勢に、僕もるちるも好感を覚えた。

「かしこまりました。それでは早速製作に取り掛からせていただきます。完成致しましたらこちらからご連絡致しますので、それまでお時間頂戴いたします。代金はメイドール受け渡し時にという事で」