Maidoll Factory

少年はこれに対して従順がいいと答えた。

従順な性格設定はメイドールのデフォルト。

やはり自動人形は基本的に人間に従うものとして設計されているのだ。

…その後も少年への質問は続く。

髪の長さ、色、瞳の色、肌の色、顔立ち。

オプションとしてホクロやそばかす、八重歯などもつけられる。

こうする事で、世界に一体しか存在しない自分だけのメイドールを製作する事ができるのだ。

「それでは、体型は?」

「あ…えっと…」

言いよどむ少年。

「標準、細身、グラマーなどございますが」

「ひ、標準で…」

俯き加減に少年は答える。

「かしこまりました」

羽根ペンを走らせようとする僕。

と。

「あ!あ!あ!」

彼は慌てたように僕を声で制して。

「や、やっぱり…………………グ、グラマーで…」

言葉の最後の方は蚊の鳴くような声だった。

「はい、グラマーですね」

ニッコリ笑って、書類の『グラマー』の項目にチェックを入れる。

彼も男の子だという事だ。