「………また、嫌な夢見たのか」


小学一年生になる、僕の妹。


小さくて、泣き虫で、こわがりで。


だけど、可愛い僕の妹。


「うー………っ、だってぇ…………!」


オオカミが、オオカミがと。何やらグズグズ呟いて。