私は水分補給を怠った数時間前の自分を呪った。
せっかくのデートなのに、こんなの台無し……
きっと神崎も呆れてるだろう…。
そう思うとどんどん悲しくなってきて、泣きそうになって目をぎゅっと瞑った。
そんな私に、神崎が冷やしたハンカチをおでこの上に乗せた。
「安静にしてろよ」
「…うん、ありがと」
風通しの良い木陰のベンチに休まされ、横に寝かされる。
人もいっぱい通るところで恥ずかしくてたまらない。
けど、きっと神崎の方が恥ずかしい思いをしているだろう……
「……神崎、」
「なんだ?」
「ごめんなさい…」
「…気にするな。
それより……」
「…?」
「弁当、美味かった。ご馳走様」
その言葉に、私はまた別の意味で泣きそうになった。
「今更、遅いつーの。
…神崎のばか」
泣かないように強がってそう呟いた……。

