続々々・大塚と神崎



水の中をスイスイ泳ぐペンギンたちを私は夢中になって目で追いかける。


そういえば、前のデートでもペンギン見たっけ…

ふと、そんなことを思い出した。


私がペンギンが好きって前に言ったから、神崎はこっちに連れて来てくれたのかな…?



そんなことを考えてしまい、急に顔が熱くなるのを感じた。

なんだか恥ずかしいような照れくさいような気持ちがして、私は口を閉じた。



「どうした?」

「っ!?」


急に静かになった私を不思議に思ってか、神崎が私の顔を覗き込みながら訊ねた。

いつもならこんな些細なこと、どうにも思わないけど、今はこれだけのことにもドキっとしてしまう…


顔が近くて、恥ずかしくて、胸の奥がきゅっとなった。



「顔、赤いぞ…」


「そっ、そう?

あっ! き、今日は暑いからね…っ!」


赤くなった顔を指摘されて、慌ててそう答えた。


神崎は私の反応にちょっと不思議そうな顔をしたけれど、私がそのまま笑って誤魔化すと、


「ちゃんと水分補給しとけよ」

と、それだけ言って後はなにも言ってこなかった…。