「ほら、次行くぞ」


「はーい」


ゾウを眺め終わった後、神崎が私の手を引いて歩き出した…。



ライオン、シマウマ、フラミンゴ…

近くにいた動物たちを順々に見ながら進んで行く……


すると、ようやくキリンの長い首が見えてきた。



「神崎!キリンの首が見える!!」


「そうだな」


「早く行こう!!」


嬉しくなって駆け足になる。


しかし、

そんな私を「待て」と言って神崎が引き止めた。



「その前に、こっちだ…」

神崎はそれだけ言って横道の方へ私を連れて行こうとする…


「えっ? なに??」


こっちの道の方になにかあるのだろうか…

大人しく神崎に着いていくと、氷山のような物が見えた。


近づいてよくよくそこを見てみると、そこには…



「ペンギン!!」



可愛らしいペンギンがたくさん居たのだ。



「可愛い〜っ!!」


私はつい興奮して、ちびっ子たちに混じって大声を上げた。