「…大丈夫なのか?」
「うん!もう大丈夫!!迷惑かけてごめんね…」
しばらく休んで、水分もいっぱい摂ったところで起き上がった…。
神崎は柄にもなく心配そうな顔をしていて、私はなんとか安心してもらおうと笑顔で応えた。
「…でも、これからどうしようか……」
まだ動物たちを見て回りたいけど、また神崎に迷惑かけちゃうかもしれないし…
それだったら、今日はもう帰ったほうがいいのかな……
そんなことを思う私に、神崎は黙って手を引いた。
ゆっくりと歩く奴に連れられて私も歩く…
出口に行くのかなと思ったけれど、進んでいる方向は反対方向。
着いた先は、ガラス張りのような建物だった…。
入ったその建物の中は冷房がかかっているのか、ひんやり涼しく、とても心地が良い。
室内は植物園のようになっていて、それはまるで小さな森のようだった。
「…神崎、ここって?」
「ここはリスや鳥がいる。
ここならゆっくり見れるだろう…」
神崎はそう言って木で出来たベンチに腰を下ろした。
私も隣に座り、辺りを見る。
ほとんど人もいないし、
とても静かで、聞こえるのは鳥の鳴き声くらいだ…。
確かに神崎の言う通り、ここならゆっくりできそうだ……。

