私が帰国した翌日、

会社から連絡があった。

10人、同じ学校の人間が

受かっている中で

私だけが香港へ配属された、

残りの9人は

全員日本~韓国路線へ

乗船する事と、

私の乗船日があの日から

丁度2ヶ月後の

5月25日に決定した

と、聞いたとき

これは香港が私を呼んだに違いない

と思った。

そして私は

絶対神様に愛されていると

信じて疑わなかった。



青いバラの花言葉は、

不可能・ありえないだった。

ずっと不可能だと言われていた

青のバラが

品種改良で生産されて、

最近になって

店頭で売られるまでは。

だけど

あの日私が彼からもらった

あの青色には程遠い。

あの青を見るようになるのも、

きっと時間の問題だろう。

脳の中で描く世界は

全て実現可能だ。



まっ青に染められた

バラの花言葉はミラクルで、

それは私のためだけにあって、

私だけが知っている花言葉だと

今でも私は本気で信じている。