よくもまぁこれだけやったな

と思うほど、

あの頃の私は太刀が悪い。

タイムスリップして

あの頃の私に会えるのなら、

「自覚をしない事こそが本当の悪だ」

そう怒鳴って一発殴りたい。

私には到底理解ができない。

これが私に対する率直な感想で、

その一方で

それだけではないはずだと思っていて、

それが何なのか

私には分からないものの、

これが私であるが故に

私を否定する事が

私にはどうしてもできない。

そうでなければ

こんなにも馬鹿げた私を

夢中になって描く事もない。

これを以て私の香港への旅は終わる。

私はここで小説を書きながら、

恋焦がれたあの香港を

もう一度旅する事ができたのだから、

これ以上の事はない。

そして私は今、

たった一度の人生をどう生きたいのか

もう一度私に問いかける。

答えは、

どこまでも私らしく生きたい。

そう思う私も

あの頃と何も変わらない

只の馬鹿だからこそ、憎めない。

一般的に歓迎されて

受け入れられるものではない

私のあり方に、

どこか共感してしまうような

マイノリティーが達が

存在するのなら、

そして彼らに対して

私が発言していいのであれば、

心からの笑顔とともに、

こう言いたい。

「避妊はコンドームだけに頼らずに、もう1個しましょうね。」


この次は、

南の島にいる

やはり一般的には受け入れられない

もう1人の私と

逃れられない罪を題材にして

救いどころのない話を書きたい。




そんな事を思う。