私に残された時間は3ヶ月。

これで仕事が決まらなければ、

香港を出て行くしかない。

私にはもう、時間がなかった。


最初に仕事を紹介してくれたのは、

意外にもマイケルだった。

高級寿司屋のアシスタントマネージャー

これなら私でもできるし、

まぁ何とかやっていけるだろうと思い、

面接に行けば即採用された。

これでようやく、

私はお水から足を洗う事が出来る。

もう入国審査でおびえる事もなければ

どんな仕事をしているかの問い対して

堂々と答える事ができる。

普通の仕事をして

恋焦がれた香港島の夜景の中で

普通に生きていけるのだと思ったら

嬉しくて仕方がなかった。