「本当は好きだった」 静かな空間に静かに声が響いた。 「けど、俺のこと好きじゃなかっただろ?」 何も言えなかった。 「俺も忙しかったし……離してやろうって思った。けど……」 よく余計な一言を言うんだから。 心の中でこっそりため息をついた。 それから息を深く吸った。