混乱する私を置いて、信は荷物を取りに行くと言って校舎へと戻っていった


『なんで?私…信に話すことなんかあったっけ?』


1人で考えていたら信が走ってやって来た


「ほら。行くぞ」


「へ?ちょ、ちょっと~!」


歩きだした信の後を私は小走りでついて行く



「お前…おせぇな」


「し、仕方ないじゃん!足短いもん」


私は息を切らしながら必死に後を追う


見かねて信がゆっくりと歩いてくれた



「これじゃ毎朝ギリギリなわけだ」


「うっ……」



信ってば…


いつもそうやって笑ってればいいのに…