あの日から数日がたち、とうとう新学期が始まった。 修とはメールや電話のやり取りはしたが、あの日のことは今だに聞けず、胸のうちがずっとモヤモヤしている。 そんな、あたしの気持ちも知らずに校長はどうでもいい話を長々と語りだす。 あたしは、ため息をひとつ漏らすと、寝る体勢にはいった。 「「「キャーーー」」」 と突然女子の甲高い声が響き、何事かと舞台に目を向けると修と尚兄が立っていた。