ある病院の離れの病室。
そこは白虎連中御用達で、一般の人は使えない。
「あっ、華風さん!!!」
「怪我、大丈夫?」
「大丈夫ですっ」
正直彼の名前は知らない。
白虎には有り得ないくらい人がいるから、全員の名前は覚えられなくて。
それでも見舞いは行く。
絶対条件。
「"ghost"にやられたんやって?」
「はい…」
「顔は?」
「マスクしてたんで見えませんでした、」
「そっか」
なら仕方ない、か。
きっと今頃英寿くんは青龍ど合流している。
雄大くんは誰かと動いているはず。
「とりあえず一回雄大くんと合流してくる」
「…すんません」
「龍、行くで」
「はい」
下の連中にコンビニで買ったものを渡し、病室から出て行く。
…大丈夫そうやし、よかった。
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