「着きました」 「はいはい」 止まったと同時にバイクを下りて、ゆっくり歩き出した。 龍もバイクを置いて私の後ろに着いてきて。 「ここ、か」 「はい」 人気の無い道に、鮮やかな血。 今、やられた連中は病院だけど。 この様子じゃ入院やな。 「犯人はアイツ等で間違いないっすね」 「…うん」 血の着いた道路にそびえ立つ外壁。 そこには一面にスプレーで描かれていた。 "ghost" .