「じゃ、またな」 「うん、ばいばい」 駅に着いて、手を振る。 ホームがバラバラなので一人で階段を登った。 またな、で始まる明日がある。 私が少しだけ変わった今日。 でも、いつまでも平和ではいられない。 これから何があるかわからない。 完璧に心を開いてはいけない。 「ふふ、」 自然に笑みが浮かんだことを、私は気付かない。 .