久しぶりの兄妹の対面。
けど私達はそんなにいいものじゃない。
「あんた"ghost"の総長やって?」
「いきなりそれか」
「いきなりそれや」
寿の目の前まで歩き、立ち止まる。
男の顔だけど、やっぱり私と一緒の顔で。
頭一つ分高い寿を見上げて睨んだ。
寿は少し笑いながら私を見下して。
「せやで?総長やけど?」
「ほな白虎に手を出すの止めてや」
「あ?」
「朱雀の事も、うちはまだ許してへんし」
「……………」
メッシュの入った襟足を触りながら寿は天井を見る。
それは何かを考えているようで。
大体"ghost"の総長がうちの兄って知られたら白虎混乱するっちゅーねん。
「分かった」
「え?」
「その代わり、そっちも手を出すなや」
「当たり前やん」
「ほなそれで解決、終わり」
私の頭をポンっと叩き、黒の特攻服を靡かせながら通り過ぎる。
私はただ呆気なくて。
ソファーに座り込む寿はタバコに火を付けて、のんびりしていた。
こんな簡単でいいわけ?
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