視線の先は確か三階。
何処の部屋かは分からないけど、一つ一つ見ていけばわかるはず。
「……………」
三階最後の部屋の前に立つ。
壁にはスプレーで落書きがしてあり、ある意味私の高校より酷い。
そして更に汚い扉に手をかけた。
「うわっ、珍客やん」
中にはソファーと机のみ。
そこに横たわる茶髪の可愛い顔。
安西葉。
「まさか華風さんから会いに来てくれるなんてなー」
「ちょっと聞きたいことあって」
「なになにー?」
ヘラヘラ笑う安西葉を見ながら中に入る。
そしてソファーの前に立ち、見下ろした。
「"ghost"の中に華風寿がいるやろ」
回りくどいことは嫌い。
なので直球に言葉を投げつけた。
「やーっと、気付いたんや」
そして安西葉は妖しい笑みを浮かべ、寝転んだまま私を見上げる。
疑問は確信に、変わった。
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