「紫織ー、パン買いに行こー」
「はいはーいっ」
財布を持って、廊下を歩く。
購買は校舎の外で嫌だけど、特攻服のお陰でなんとか寒くない。
紫織も愛用の膝掛け持ってるしね。
「ゆいさんが特攻服着てる!!!」
「英寿くんに着ろ言われたし」
「さささ、ゆいさんパンどうぞ!!!」
「龍、あのね」
いつもは人で賑わう購買は、龍達の手によって道が開かれた。
生徒達は青い顔をしながら大人しくしていて。
別にそこまでしなくていいんやけど。
ま、いっか。
「おばちゃん、これ」
「ゆいちゃんその服似合うでーっ」
「あ、ありがとう」
まさかおばちゃんに誉めてもらえるなんて思ってなかったけど。
とりあえずお礼を言い、お金を渡した。
「なんか予想と違うんやけど」
「ゆいさんっ、このパン少しあげます!!!」
「あぁ…うん」
龍からパンを貰い、紫織と分けて食べる。
美味しいけど…なんだかなぁ。
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