「ゆいさんっ、着きましたよ」


「うん」







堂々とバイクで校門に入り、龍達専用の駐輪場で止まる。

特攻服を靡かせながらバイクを下りた。



英寿くん曰わく、学校にバレたのなら特攻服を着ていけとのこと。

一応中は制服やけどね。






「んじゃ龍、ありがと」


「ういっす!!!」







龍に手を振り、校舎に入る。

龍はサボるらしいから私一人。



階段を上り注目を浴びながら廊下を歩いた。








「あのっ!!!」


「?」


「握手して下さいっ」


「は?」






いきなり女子に手を握られ、強制的に握手をさせられる。

それが終わると、その子はお礼を行って何処かへ行って。







―…なんなんや?








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