「―――っ、」 行事ごとには帰ってくるって言ってたけど、多分それは嘘。 本当は私が会いにいくしか会える手段はない。 安心させる為にそう言ってくれただけ。 私にとっての、一つの居場所が消えた。 「はぁ…」 涙を拭いてゲートに背を向く。 そのままトボトボと歩き続けた。 これから一人。 「……………」 でも大丈夫、私は一人じゃない。 家族と離れても、もう一つの家族が傍にいてくれる。 だってほら、現に今。 「ゆいさん、帰りましょ」 目の前にいる。 .