『ちゃんと家にも帰ります、学校にも行きます』


『ゆい、』


『勉強も頑張るし、喧嘩ももうしない…だから』


『……………』


『夜中出歩くのも、白虎連合と一緒にいるのも許して下さい』






殴られる、そう思った。

今更なに言ってんねん、と怒鳴られると思った。



けど、







『そんな約束別にしなくてもいいねんで?』


『ゆいちゃん、帰ってきてくれるだけで十分やから』






返ってきた言葉は、とても暖かった。







それでも私はなんとか説得し、半ば強制的に"約束"を突きつけて。

父と母な納得していなかったけど、最後には小さく頷いた。






それから私は二つの"約束"を守り続けた。



何度も手を出しそうになった。

何度も勉強を止めたくなった。





でも両方大切な人やから。





頑張って守ってた、なのに。










「どうしよう龍…!!!」


「ゆいさん、」









私は約束を破ってしまった。









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