白虎連合Ⅰ







近くから男の声が聞こえ、振り向く。



暗くてよく見えないけど、バイクに跨り私を真っ直ぐに見ていて。

無視して歩き出す。

山道の入り口に足を踏み入れた。







『そっち家無いで』


『……………』


『聞いてんのか、コラ』






ジャリジャリと砂利道を歩く音が近づく。

それに合わせて早歩きをした。




今は誰とも関わりたくない。








『待てや』


『……っ、!!!』







肩を掴まれて、反射的に振り向く。

男は眉間にシワを寄せ、私を見下していた。





少し長い黒髪にストレートの襟足。

切れ長で真っ黒の瞳が揺らぐ。





私を見て彼の表情は変わった。







『お前、』


『……………』


『犯されたんけ?』


『違う』


『嘘着くなや』







ちょっと来い、そう言われてながら山道の入り口から田んぼ道へ引っ張られて。



再び来た道を戻っていった。







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