後部座席が開いて前のめりに落とされる。
ズシャッ、と砂利道に倒れ込むと同時に扉は閉まった。
『ごちそうさま』
最後に言われた言葉が耳に張り付く。
上半身を起こすと車は既に発進して。
二台のワゴン車は直ぐに暗闇の中に消えていった。
『……………』
真っ暗でここがどこだか分からない。
田舎、だと思う。
現に回りには田んぼしか無かった。
少し遠くに落ちている鞄を拾う。
中身はそこら辺に散らばっていて。
[0:02]
携帯の待ち受けが眩しい。
時間を確認すると十二時を過ぎている。
誕生日が終わった。
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