そんなある日、私は絵里に大事な相談があると言われた。
放課後の教室で絵里は顔を赤くさせて。
夕日が教室をオレンジ色に染めている。
『あたしな、川村くんの事好きやねん』
『えっ、そうなん?!』
『ゆい、川村くんと仲良いやんか?』
『う、うん』
『やし協力してほしい!!!』
まさか恋の相談だなんて思ってなくて、私は目を見開く。
そして直ぐに絵里の手を握って笑顔を向けた。
『全然ええよ!!!まかして!!!』
『ありがとうっ!!!』
絵里は少し涙を浮かべ、私も何故かもらい泣きをしそうになる。
そして最終的には二人で抱き合って笑いあった。
頼りにされて凄く、凄く嬉しくて。
絶対に二人をくっつける、その時に決意をした。
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