ガタガタ震え、中尾の目から涙が流れていく。 私はそのまま離れて、中尾までの道を開ける。 誰一人助けようとはしない。 皆息を止めて傍観するだけ。 「動くなよー」 それだけ言うと私は走り出す。 中尾の手前でジャンプし、体を足で蹴った。 「う、うわあぁあぁぁぁ…!!!」 倒れ込んだ中尾の行き先は窓の向こう。 落ちていく声が段々小さくなり。 「う゛、っ!!!」 やがて止まった。 .