好き?悠介の事を?


恋愛感情として?







「あのね、有り得ないから」


「どうだか」


「それに恋愛なんてしたことないって」


「ふーん」


「なに?その態度」







龍と喧嘩はしたくない。

だから出来るだけ穏やかに言ってるのに。



なんなん?一体。







「言いたいことあるなら、はっきり言いや」


「………んが、」


「なんて?」


「ゆいさんが、離れて行くと思ったんです!!!」







龍の大きな声に辺りは静かになる。

英寿くん達も私達を見ていて。



私も驚いたまま動けなかった。







「…ゆいさんに彼氏出来たら、俺傍にいられないじゃないすか」


「龍…」


「俺にはゆいさんしか居ないのに、」


「分かったから、落ち着いて」


「寂しいんす、俺」







悲しげな瞳が真っ直ぐ私を見る。



周りは再び賑やかになったけど、私は何も言えないままだった。







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