「ゆいー、授業終わってんで?」 「え?」 ペンを持ったまま、顔を上げ黒板を見る。 先生は既に居なくて、日直が黒板を消していて。 急いでペンを片付けて教科書とノートを机の中に入れた。 「考え事?」 「ちょっとね」 教室の中では何人かが食事を始めている。 鞄から財布を持って立ち上がった。 「なんか買いに行くん?」 「え?パン…」 「まだ昼休みちゃうで?」 時計を見ると時間は十時半。 どうやら食事をしていた人は早弁らしい。 紛らわしいねん。 .