「ちゃんと起き上がり」
「……………」
龍の両脇を掴んで、無理矢理上半身を起こす。
起きあがっても龍は私から顔を逸らしていて。
「うちらしくないって、どういう意味?」
「…今まであんな風じゃなかったじゃないすか」
「あんな風?」
「紫織さん以外と喋ったりしてませんでしたやん」
「悠介くんのこと?」
私の言葉に龍は頷く。
悠介くんと喋ったから何?
なんで龍が怒る必要があるん?
「昔は男友達なんて絶対作らなかったのに」
「…………」
「他人と関わるなんてしなかった」
「何が言いたいん?」
「ゆいさん、三年前のこと忘れたんすか?」
やっと顔を見たと思ったら。
その瞳は冷たかった。
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