紫織は知らない間にパンを食べ終え、私達をニヤニヤと観察する。
その視線が痛くて、私もパンを食べ始めたけど。
「もしなんかあったら俺に言ってな?」
「なんか?」
「心配やし、後ほっぺたも大丈夫?」
「?うん」
頬に触れられ、悠介くんの顔を見る。
やっぱりこの人は良い人だと思う。
他のヤンキーと違って心が暖かい。
心が、満たされる。
「はいイチャイチャ終わりっ!!!チャイム鳴ったで!!!」
「イチャイチャしてへんわっ!!!」
「ゆい、行くでっ」
「うん」
急に顔が真っ赤になった悠介は一人でワタワタして。
私は紫織に手を引かれて、思わず悠介くんに手を振った。
イチャイチャって…イチャイチャ?
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