「ゆいちゃん、アイツと知り合いなん?」
「いや、なんか腐れ縁で」
「へー」
龍の後ろ姿を見ながら、悠介くんはワントーン低い声を出す。
大丈夫やから、と意味のない言葉をかけてその場は収まったけど。
「俺はなに?」
「え?」
「ゆいちゃんにとって、俺ってどんな存在?」
龍から視線を外し、私を見る。
気のせいかその瞳は冷たくて。
どんな存在って、そんなの。
「男友達?」
「なんで疑問形?」
「男友達、あかんかった?」
「いんや、十分」
だって悠介くんは私にとってただ一人の男友達。
信用してるし、信じている。
何を信じているかはわからないけど、でも友達として好き。
「そっか」
先程の冷たい瞳は消えて、彼の瞳は温かくなっていた。
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