「きゃー!!!ゆいほっぺたどうしたん?!」


「ちょっとね」






月曜になり、紫織は私の顔を見た瞬間飛び跳ねる。

左頬全体に湿布を貼った私の顔はとても痛々しい。






「け、喧嘩?!」


「違う違う、けじめ」


「けじめ?!」






意味が分からない、といった表情の紫織に笑顔を向けつつ鞄を机に置く。

教室中から視線を感じるけど、それは無視しといて。






「てか、何その荷物っ」


「野球のバット入れ」


「野球部かっ!!!」






龍と同じツッコミを入れられ、なんだか笑えてくる。

確かに白虎幹部が何持ってんねん、って感じやしな。




…っていうか竹刀入れに入れればよかった。






今更後悔。








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