パンを食べ終え、ゴミ箱に捨てる。

時計を見るとそろそろチャイム鳴りそうで。






「龍」


「はいっ」


「今日うちは朱雀の見舞い行くし、龍は下の連中と行動して」


「一人で大丈夫すか?」


「当たり前やろ」






紫織の手を引き、階段を上る。

まだパンを噛んでいるのかハムスターみたいで可愛い。






「何かあったら直ぐ連絡して」


「わかりました」


「もし"ghost"と会ったら?」


「…捕まえてぶん殴る」


「よろしい」






"ghost"は既に白虎に対して手を出している。

ならばこっちはもう手加減しない。






「じゃ、見舞い終わったら連絡する」


「はい」






背を向け、歩き出した。








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