"ghost"、その族の総長って一体どんな奴なんだろう。
いきなり現れていきなり消える。
気紛れなのか、計算なのかわからない。
再び窓に視線を変えて、空を見上げる。
暗闇に光る星は綺麗なのに、私はまだ好きになれなくて。
「…………」
ふと龍に目をやると、彼は眠たいのか頭が何度も揺れている。
それでも必死に起きようとしているのか、頑張って目を開けていた。
「龍」
「…はい」
「眠いなら寝たらいいよ」
「大丈夫っす」
「ちゃんと帰るとき起こすから」
「……わかりました」
大人しくソファーに寝転び、相当眠たかったのか一瞬で寝息が聞こえる。
掛けて置いた特攻服を龍の上に被せ、それを確認すると私は浴室に入った。
戦争はまだ、スタート地点にも入っていない。
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