そういえば龍と出会ったのもこんな夜だったっけ。

あの時の私はまだ荒れていて、表情は今より少ない。





そんな時に龍に出会って、何故か懐くようになって。







(俺!!!一生着いていきます!!!)







今より幼かった龍は白虎に入り、遂には幹部候補にまで上り詰めた。

それからは私の舎弟として認められ、今に至るけど。






「俺はゆいさんの強さと優しさに惚れたんす」


「……………」


「血まみれやったゆいさんも好きですけど、今の冷静なゆいさんも好きですよ」


「血まみれは余計やわ」






軽く笑い、それに合わせて龍も笑った。







「ゆい、行くぞー!!!」


「はーい」







私の居場所は変わらない。

それを壊すやつは









許さない。









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