「掃除さえしてくれれば、何をしてくれたって構わない」




先生はよろしく、と言って去って行ってしまった。




鍵だけが、私の手に残されていた。




私はその鍵を、制服のポケットに入れた。




「バカバカしい」




掃除をする気にはなれず、そのまま帰った。