秀くんは静かに喋った



『関原?俺はお前が会いたいって言ったら会いに行く。だから何でも言え』



「どうして…?」



『関原が好きだからだよ』



「会いたい!!私も会いに行く!!」



『学校来れるか?』



「うん」



『じゃあ、門で待ち合わせな?』



「うん」




私は電話を切って、静かに家を出た



私は一生懸命走って学校に向かった



その間、涙は止まらなかった



「ハァ…ハァ…ハァ…」




学校の門が近くなった時、声が聞こえた




「…関原!!」



「秀くん!!」




私は秀くんに抱きついた




「どうした?」



「私…」



「関原…家でなんかあったんだろ?」



「…いとこ…」



「いとこ?」



「いとこを…初恋の人を振った…」




秀くんは反応しなかった