只、それまでの人生では、

何をやらかしても平気で、

怖いものなしだった私が、

なにをやらかしても平気では

なくなっていた。

そういう時期、

というのもあったけれど

あれだけ私が固執して

持っていた手持ちの駒の全部が終わった。

そういうのが馬鹿馬鹿しくなってしまった。

だから、未練なく手放せた。


私の性格も、以前より少し暗くなった。

以前はとても大切にしていた

友達の全員が、

私にとってあまり必要じゃなくなった。

仕事をして、

スタッフ達とどこかへ行く事はあっても

それ以外の場所で、

交流を図るのも面倒だった。