教科書を拾おうと思って立ち上がろうとしたとき 目の前に人が立ってることに初めて気が付いた。 たぶん、屋上からでてきたんじゃないかな…。 だって、屋上の重たい鉄の扉が少し遅れて閉まる音がしたから。 私はその人を見上げて 固まってしまった。 だってその人は 森崎くんだったから…。