「謝って気持ち伝えるだけでもスッキリすると思う。このまま終らせるなんて、ダメだよ」 「…うん、そうだね」 そうだね、玲菜。 気持ち伝えるってこと、それが一番大事だよね。 ありがとう、玲菜。 弱虫な私の背中を押してくれて。 「ありがとう。私、行ってくる」 そして、私はあいつの元へと走り出した。 さっきまでの胸の痛みは、どこに行ったんだろう。 今は、すごく軽い。 それに、ドキドキしてる。 今までに、感じたことのない気持ちだった。